オーディオ処方箋記録

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【LETSHUOER x GIZAUDIO - Galileo】デザイン以外は無個性?スーパーサブな万能イヤホン

 

まえがき

イヤホン感想文#3は LETSHUOER x GIZAUDIO のコラボイヤホン Galileo です。

 

ひと月ほど前のAmazonのセールで買ったのですが、イヤホン沼にどっぷりつかる前のつま先位の時だったので、この価格帯のイヤホンでも結構ドキドキしながら購入した記憶があります。それが今では…

 

それでも購入しようと思った動機は、セールで安かった+何といっても独特で美しいフェイスプレート

ガリレオの名にふさわしいコスモティックな(?)模様に心惹かれたわけです。青系統のビジュアルのイヤホンが好きなのもありますが。

 

ということで、入手からは一か月近く経っているGalileoくん。

当時にメモしていた感想と、現在の感想を織り交ぜて記していこうと思います。

 

 

内容物とか

まずは外箱の装丁。恐らく宇宙や銀河をイメージしたであろう美しいイラストが目を引きます。このデザインのイヤホンを出さないか?

 

付属のケースはハードな作りで蓋の上部にイヤーピースを収納できます。ケーブルはこちらに入っていました。掃除道具付き。本当に便利かはさておき、こういった小ギミックの付いた、しっかりとした造りのケースが付属しているのは良いですね。

 

イヤーピースは黒白の2種類3サイズで弾力のあるシリコン製。今回不使用。

紙類は説明書、品質保証、保証書とメーカーカードです。

美しいデザインが特徴の外箱。(写真左)
説明書にも同じデザインが施されています。(写真右)

標準ケーブルは白と銀?の2色で編まれたケーブルで、「銀河のような輝く外観も備えている高品質無酸素銅銀メッキ線」(公式談)だそうです。

 

実際標準ケーブルでかなりの時間視聴していましたが、特段音質が悪いとか、気になる点が生じたことはありませんでした。後述する音作りの部分と共通してバランスよく、毒にも薬にもならない設計になっている感じです。

 

ギラつき感含め見た目は結構好きです。個人的には青か紺色の要素を入れてくれていたらなお良かったのですが、2色使うだけでも標準ケーブルにありがちな安っぽさを緩和できている気がします。

コネクタは0.78のフラット2ピン(写真左)
プラグは4.4mmを選択しました。(写真右)

 

イヤホン本体

購入前は大理石の艶やかな模様を想像していましたが、近くで見ると樹脂っぽさが目立ちました。そのため、思ったほどの高級感はありませんでしたが、模様自体は綺麗にプリントされており、全体的なデザインとしての印象は悪くありません。むしろ好き。

よく見るとキラキラと銀河で輝く星々を思わせるラメが入っています。

宇宙を想起させる紺碧、こげ茶、銀白色(公式談)のマーブル模様
シェルの下部にはメーカー名・イヤホン名・左右の表記があります

10mm 液状シリコン & Al-Mg 合金ダイナミックドライバー + Sonion 2389 バランスドアーマチュア1DD1BAの構成(公式談)で、シェルが透明なため内部構造を透かして確認することができます。

まだ液状シリコンや合金というのがダイナミックドライバーにどんな特徴を齎しているのかまで理解が及んでいませんが…

拡大するとFPのキラキラ具合が目立ちます(写真左)
シェルは透明で内部構造がうっすら透けて見えます(写真右)

躯体の大きさは普通~やや大きめ位に感じました。重さはほとんど感じず装着感も悪くありません。イヤーピースが合っていればポロっと外れることはなさそう。長時間着けていても違和感ありませんでした。

ノズル部分はやや太め。イヤーピースは口径の広いものの方が着けやすかったですが、普通のサイズのイヤーピースでも大抵は着けられると思います。

 

 

音の感想

視聴環境

DAP  HiBy  R6 Pro II

ケーブル  標準ケーブル

イヤピ  final  Type E  →  SpinFit W1

Source : Amazonの販売ページ

視聴して観て最初の感想は、すごくバランスよく聴こえるけどボヤっとした印象のイヤホンでした。当時借りていたイヤホンがBravery AEとA5000で、自分で直後に買ったのがHIMALAYAであったのも大きいかもしれません。

 

一応、各音域の印象は、こんな感じでした。

中音域 一番主張が強い。やや前に出てきている感じ。

低音域 キック感はある。ただ少し薄い。

高音域 やや遠く刺さらない程度に自己主張。

 

1か月後の今もそれほど印象は変わっていません。

私の今の感覚で表現すると、ボーカルを中心とした中音域が少し前に出てきて、それを支える低音高音がやや遠めに鳴っているフラット寄りのイヤホンという感じです。

公式の設計思想やグラフを眺めていても、ニュートラルなチューニングを目指してるみたいですし。(ただし、ちゃんと理解・実感できているかというとまだまだ知識と経験が不足していますね…)

 

音色についてはそこそこメリハリはあるがパリシャキな音じゃなく、特別にウォーミーな感じもない、いい意味で平凡な音色だと思っています。変に脚色している感じがしないので。

当然HIMALAYAで感じるような透明感や解像度には遠く及ばず、比較すると淡々としていてくぐもっているようには感じます。値段も構造も違うので当然ではありますが…

 

一方で、手持ちのイヤホンの中だとかなりニュートラル寄りなのでEQで遊ぶのが楽しいです。ないものを無理やり増やそうとすると歪むので限度はありますが、曲によって低音の存在感を増したり、高音のキレを上げたりと、わりかし弄り甲斐があります。

 

正直いろいろと手持ちのイヤホンの選択肢が増えた今では面白みに欠けるなと思ったりもしますが、特に聴き疲れもすることがないので一度つけてから作業終わるまで気が付いたら着けっぱなしだったということがあるくらいには悪目立ちもしません。

その存在感の薄さがGalileoくんの良いところの一つではあると思います。

標準ケーブルと合わせるとこんな感じ

 

 

リケーブル

割と標準ケーブルで満足していたのですが、リケーブルしても良い感じでした。

BlueLunaは元々の特徴(個性うすめではあるが)を伸ばす感じで、Youthは全体的に音に迫力を増す感じでどちらもアリかなと思います。

 

NICEHCK  BlueLuna
全体的に音がくっきりし、元々の中音域が前に出て、他音域との空間の開きを感じる印象をふんわりと強化して広げている感じ。


JSHiFi  Youth
全体的に音の迫力が増し、低音はより響き、特に高音はきらびやかさが増す感じ。高音はともすると刺さるかも。個人的には好きな塩梅。見た目も青色シナジーがあるし、音も良い感じに味付けしてくれるのでこちらがお気に入り。

NICEHCK BlueLuna(左)とJSHiFi Youth(右)

 

 

まとめ

結論としてはボーカルの聴きやすいフラット音質のスーパーサブという感想です。メインにはなり得ないけど、あると便利な存在。好きです、そういうの。

いろいろとイヤホンが増えた今でもEQをテストがてら弄り回しながら、気軽にJPOPを聴くのに重宝しています。

 

何より見た目がいいので鑑賞にも向いています。ここを重要視しているのは自分だけかもしれませんが…

今はもっといい感じに合う色のケーブルないかなあと絶賛相方募集中です。BlueLunaもYouthも悪くないんですけどね。見た目シナジーはもっと上を目指せる。

 

こんな感じでGalileoの感想文は以上です。

ちなみにGalileoくん、Amazon品切れ中のようです。HifiGoにもページがないのでもしかして終売…?(※調べたら生産終了してました。南無三)

 

余談ですがだんだんと文量が増えてきて簡潔に書くことの重要性を感じています。

外装の情報いるかなあとか、客観的な情報と感想部分のバランス難しいなあとかまだまだスタイルが固まりませんが、オーディオ知識と一緒に構成力も今後の成長に期待ということで。

 

ではまた。