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【NICEHCK Tears 泪 レビュー】エントリーモデルでフラッグシップ体験!?聴き疲れしないバランス型コスパイヤホン!!<PR>

要点

・フラッグシップ級の技術を投入したエントリーモデルの意欲作

ニュートラル~ややウォーム寄りの微ドンシャリで、派手さはないが聴き疲れしないバランス型

・弾力感と深みを両立し、ボワつかずに楽曲を土台から支える、上質な低域表現

・中音域は自然と強調され、特に男性ボーカルの艶や息遣いの表現が秀逸

・高音は刺さらずマイルドながら、スッと抜けるクリアな空間表現

・軽量で長時間でも快適、Type-C版もあり、ライト層からサブ機用途まで幅広く使える

 

まえがき

レビュー#32 

今回は NICEHCK の新作イヤホンTears (涙・泪)です。

 

「NICEHCK Tears」フラグシップ音響技術、エントリークラスでプレミアム体験を実現」を謳うNICEHCKの意欲作。

「Tears」にはフラッグシップモデルで用いられている様々な音響技術が導入されており、エントリーモデルでありながらより心地よく、旋律的で、かつ自然でリアルなオーディオ体験が可能です。

 

なお、今回の製品はレビューのため NICEHCK Japan 様よりご提供いただきました。ありがとうございます。

この依頼に際し、製品提供以外の金品授受その他便宜の提供はございません。また、内容に関して指示等は一切なく、完全に私の知識と経験に基づき感じたままをレビューしています。

 

「Tears」は現在 AliexpressのNICEHCKストア NICEHCKの公式ストア で販売中です。

 

 

仕様

スペック 

ハウジング

ABS

インピーダンス

20Ω@1kHz

コネクタ

0.78mm 2ピン

有効周波数

20 Hz-20 kHz

感度

127dB/Vrms @1kHz

プラグ

3.5 mm または Type-C (オプション)

ドライバー

デュアルマグネットデュアルチャンバー DD
ケーブル材質

銀メッキ高純度無酸素銅

 

その他技術的特徴

1. ドライバー・音響構造

▷デュアルマグネット・ダイナミックドライバー

・二重磁気回路(ダブルマグネット)を採用し、非常に強力な磁束密度を実現。

・振動板の反応速度(トランジェント)を高め、パワフルな駆動と歪みの少ない正確なピストン運動を可能にします。

▷アコースティック・ラビリンス・チャンバー(音響迷路構造)

・内部の空気の通り道を「渦巻き状の迷路」のように長く設計。

・音波の経路を物理的に延長することで、サイズを超えた深い低音の沈み込みと弾力性を生み出します。

▷大型オープンバック・キャビティ(開放型構造)

・背面に通気口(ベント)とダンピングフィルターを配置し、内部の空気圧を逃がす設計。

・振動板の動きをスムーズにし、繊細な高音の表現力と、開放型ヘッドホンのような広い音場感を実現します。

 

2. チューニング・フィルター技術

▷Etymoticターゲットカーブへの準拠

・B&K 5128(最新の測定器)を使用し、モニターイヤホンの基準であるEtymotic(エティモティック)社のターゲットカーブに周波数特性を近づけています。

・過度な味付けを排除した、原音に忠実で正確なトーンバランスを目指しています。

▷フィボナッチ・アコースティック・メッシュ

・ノズル先端のフィルターに、フィボナッチ数列に基づいたパターンを採用。

・高音の解像度を損なわずに、低音の不快な膨らみ(ブーミーさ)だけをカットし、すっきりとした音質に整えます。

 

3. 素材・ビルドクオリティ

▷完全カスタム金型のサンドイッチ構造

・複数のパーツを積層させた構造で共振を抑制。

・中央のメッキパーツ(アコースティック・ガスケット)はデザインだけでなく、音響調整の役割も果たしています。

▷6N単結晶銀・内部配線

・イヤホン内部の配線材に、純度99.9999%の高級な「単結晶銀線」を使用。

・電気信号のロスを極限まで減らし、音の純度を高めています。

※ドライバーイメージ等(公式販売ページより)

 

 

付属品や外装

「Tears」のパッケージはこんな感じ。

 

内容物は①本体、②イヤーピース、③ケーブル(ケーブルタイ)、④ケース、⑤説明書等

簡素ですが必要なものは最低限揃っているパッケージです。

 

②イヤーピースは1種類・5サイズ。

標準的な弾丸型で、「NICEHCK 07」として別売りもされている使い勝手の良いオーソドックスなイヤーピースです。

 

 

③ ケーブルの線材は「銀メッキ高純度無酸素銅

端子はフラットタイプの0.78mm 2PIN。汎用性が高くて良いですね。

 

プラグは 3.5mm(L字型)または Type-C のオプションです。3.5mm はマイクの有無が選べます。

Type-C(DSP)は専用のEQアプリがあるので、余裕があるならば使い勝手の幅的にそちらの方が良いかもしれません。

 

ケーブルは細くて取り回しも良いです。ただし細いので断線だけ注意が必要そうです。

 

また、革製のケーブルタイが付属しています。クオリティも高く、この価格帯で付いているのは嬉しいですね。

 

 

ケーブルはビルド・音質共にクオリティは必要十分なくらいで、このまま使っても支障はないと思います。

ただし、バランス化や各音域での物足りなさを補うためリケーブルを視野に入れるのもアリだと思います。

 

④ケースはレザー風で、本体、ケーブル、イヤピ位なら十分入るくらいのサイズ感です。

 

⑤ 説明書や合格証等。

 

 

本体・装着感等について

本体・造形について

「Tears」のカラーバリエーションは「ブラック」「ホワイト」の二種類。

ブラックは赤色のラインと「YUANDAO(原道)」の文字が特徴的。

 

本体は軽めの樹脂製(ABS)。指紋は目立ちにくい加工です。

ビルドクオリティはややプラスチッキーな印象ですが、5千円以下と考えればかなり頑張って仕上げていると思います。

 

 

端子部分は凹みのないフラットタイプの0.78mm 2PINです。 

返しが付いているので、大抵のイヤーピースは装着できると思います。

 

装着感について

「Tears」はABS樹脂製でかなり軽量です。

長時間の使用でも不快感はありません。

 

ノズル側が長いので、本体というよりはイヤーピースでしっかり支える感じです。なのでイヤーピースの選定が大切です。

個人的にはいつもよりやや大きめのサイズでしっかりと蓋をしつつ支えるイメージで装着しています。

 

なお、別売りですがNICEHCKの「C04」という液体シリコン製のイヤーピースも個人的に良い装着感でした。

※イヤーピース、特に液体シリコン製は装着感の個人差が大きいので参考まで。

 

 

音の感想

視聴環境

・アラサー男の耳 (16000hz)、ドンシャリ(V字、W字)好き

エージング  50時間

・Fiio JM21 → 本機(EQ、フィルター無し、Lowゲイン)

・音量大きめ(音漏れが聞こえるくらい)

・ケーブル  標準(3.5㎜)

・イヤピ  標準(標準)

・主なリファレンス曲(flac音源)

  〇藤井風『満ちていく』

  〇米津玄師『海の幽霊』

  〇RIIZE『Boom Boom Bass』

  〇Mrs. GREEN APPLEライラック

  〇凛として時雨『Telecastic fake show』

  〇Vaundy『life hack

  〇女王蜂『01』

  〇鹿乃『優しさの記憶』

  〇星街すいせい『綺麗事』

  〇milet『inside you』

  〇宇多田ヒカル『First Love』

  〇トゲナシトゲアリ『雑踏、僕らの街』

  〇Kalafinaアレルヤ

  〇HIMEHINA『LADY CRAZY』

  〇アイナ・ジ・エンド『Love Sick』

  〇梶浦由記 『「Fate/stay night [Heaven's Feel]」コンサート』

 

 

全体的な印象について

※3.5mm版(No EQ)のレビューです

音色はニュートラル~ややウォーム寄り

 

チューニングとしては緩やかなU字(弱ドンシャリ

中低~低音域の印象が強めで、重心は真ん中~やや低めくらいの印象。

とはいえ全体的にあまり音の密度は高くなく、軽快さも持ち合わせています。

 

ハイエンドモデルに使われているという技術のおかげでしょうか。やや残響感があり、若干エコーがかっているように感じるかもしれません。とはいえベントのおかげか変に籠ることなくスッと抜けていきます。

 

解像度はアンダー5kという価格にしてはかなり頑張っていると思います。

1DDらしいまとまりの良い音の並びですが、しっかりと全体を見通せる分離感があります。

 

全体的にとにかく聴き心地の良いバランスだな、と感じます。

突出しすぎている部分が無く、刺激は排除したうえで、各音域を上品に煮詰めている。

そんな丁寧な作りを感じるイヤホンだと思いました。

 

ちなみに、個人的な所感としてはエージング(バーンイン)推奨です。

※周波数特性:パッケージより 

 

 

各音域について

低音域

芯がありアタック感と弾力感が際立つ低音域です。

とはいえ滅茶苦茶タイトというわけでもなく、適度に柔らかい印象。

この価格帯のイヤホンの低音域は量感を盛ってあるだけのチープな印象になりがちなんですが、Tearsは膨らませ方と抜き方が上品で、リッチさを感じるくらいに上手く作り込んでいるように感じます。

 

量感としてはフラットよりはやや盛り目、ドンシャリのイメージからするとやや控えめといった感じの塩梅です。

サブベースの存在感が少し強めで、屋台骨としてドッシリと構えている感じです。

 

ベースヘッド(低音好き)には物足りないでしょうが、全体のバランスの中では主張しすぎず、適度な存在感で楽曲の下支えをしてくれる低音域だと思います。

 

中音域

ややウォームで、柔らかい聴き心地の良い中音域です。

低音域と高音域が主張しすぎないので、相対的に存在感が際立ちます。

 

ボーカルはほぼ中央~半歩前に出ている感じ。

個人的には男性ボーカルが良いですね。しっとりした声や吐息の表現が特に良いです。藤井風がおすすめ。

女性ボーカルでも歯茎音が気にならない、適度な明るさとエネルギッシュさを感じます。

 

楽器類でも十分なエネルギッシュさと明瞭さを伴いつつも、ボーカルをマスクしたり刺激音になったりといったラインは超えず、楽曲の伴奏者として丁度いい位置で鳴ってくれます。

 

高音域

適度な煌びやかさを維持しつつも刺さらない安全な高音域です。

量感としてはやや控えめですが、存在感はしっかり維持しており、アタック感や繊細なディティールの表現においては十分な解像度を感じます。

その上でなるべく刺激にならないよう上手く調整されています。

 

安全設計のトレードオフとしてやや余韻や空気感の部分では物足りなさがあるかもしれません。

遠すぎず近すぎず、丁度いい位置で鳴り、スッと抜けていく。

あくまで引き立て役としての高音域を上手く表現している印象です。

 

 

空間表現(ゲームでの利用等)について

サウンドステージは左右と後ろに少し引き延ばしたような楕円形。

上下はそこまで広くない印象です。

 

定位感もぼちぼちで、各音が適度な距離感で鳴るので位置関係を把握しやすいです。

FPSゲームやASMRでも十分使えると感じました(ゲームについてはApex Legends等で確認)。



 

おわりに(感想・まとめ)

「NICEHCK Tears」 は、一聴して派手な音ではありませんが、フラッグシップ音響技術のおかげか、驚くほどに聴き心地の良い、バランスの取れた音でした。

抜けの良さと、刺さりのないマイルドな高音域、包容力のあるウォームな中低域、弾力と深みを感じさせるリッチな低域表現。

各音域に細かいこだわりを感じる作りで、聴けば聴くほどそのバランスの良さに気付かされるスルメのようなイヤホンです。

 

特に男性ボーカルの楽曲や、ゆったりとしたPOPSとの相性が良く、作業用での長時間の使用だったり、寝る前のリラックスタイムに良いのではないかなと思いました。

値段的には5k以下の価格帯ですが、「安くて良い音」を探しているライトユーザーはもちろん、サブ機として「気軽に使えるけれど、音には妥協したくない」という方にもおすすめです。

気になった方は是非一度聴いてみてください。

 

なお、今回は3.5mmのレビューをお送りしましたが、Type-C(DSP)は専用のEQアプリがあるので、余裕があるならば使い勝手の幅的にそちらの方が良いかもしれません。

 

さて、今回のレビューは以上となります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

販売・リンク等(AD含)

▷公式X:NICEHCK Japan 公式

 

▷販売リンク: