
要点
・シンプルかつ必要十分(イヤピ2種類、ケース付)なパッケージ
・金属のマット質感+放射模様で写真映えするデザイン
・本体は小型・軽量で快適。イヤピが合えば圧迫感もなく長時間使用可
・軽快で明るいV字寄りチューニング。高域寄りで、ソリッドかつドライな印象
・音場は立体感があり、定位感も良好なため、ASMR・ゲームでも使いやすい
・Type-Cジャック直挿しでも十分な音量と音質を確保でき、使い勝手が良い
・低音重視、温かみや艶やかな表現力を求める人には向かない
・装着はやや癖がありイヤーピース選びが重要
まえがき
レビュー#21
今回は LETSHUOER の D02 です。
「D02」は、自社開発の超薄型紙パルプ複合振動板、11mm二層磁気回路&ダブルチャンバー構造のダイナミックドライバーを搭載。
ビジュアル的には少し前にレビューした「DX1」とやや近しい外見で、小ぶりで円柱型の独特なデザイン。
価格は約5,000円のエントリーモデルで、高品質なサウンドで音楽やゲームを楽しむ普段使いに最適なイヤホンです。
なお、今回の製品はレビューのため LETSHUOER JP 様よりご提供いただきました。ありがとうございます。
この依頼に際し、製品提供以外の金品授受その他便宜の提供はございません。また、内容に関して指示等は一切なく、完全に私の知識と経験に基づき感じたままをレビューしています。
「D02」は現在、 Amazon 及び LETSHUOER公式 で発売中です。
付属品や外装



「D02」のパッケージはこんな感じ。
ボール紙でコストカットしつつ、製品のビジュアルを前面に押し出したデザインで、シンプルかつおしゃれにまとまっています。


内容物は①本体、②イヤーピース(2種類)、③ケーブル、④ケース、⑤説明書等です。

②イヤーピースは2種類の各3サイズ。
標準的な弾丸型でやや硬めの「Vocal ear tips」と、ワイドボアタイプでやや薄く柔らかい「Balanced ear tips」があります。



③ケーブルは3.5㎜プラグとType-Cの二種類があり、今回はType-Cを選択しました。
ケーブルの仕様は以下の通り。
・3.5mmバージョンケーブル: 118芯高純度銅銀メッキ線材
・Type-Cバージョンケーブル: 154芯高純度銅銀メッキ線材、マイク付き
細くて柔らかいので取り回しは良いですね。
Type-CタイプはL字型プラグなのでその点でも使い勝手の良さを感じます。
マイクの音質は正直それなりですが、リスニングに関してはそのまま使っても支障ない程度のクオリティであると感じました。
「D02」のType-Cバージョンは高性能DACチップを内蔵し、支持最大32Bit/384KHzまでに対応できます。スマートフォンに直接接続しても、高品質な再生が実現できます。音のディテール、バランス、雰囲感を忠実に提供します。USB DACアンプを追加する必要がなく、高品位な音を楽しめます。(公式販売ページより)


④ケースはハードタイプで本体・ケーブル・イヤーピースが収納できます。
蓋をすればほぼ密閉されるので、乾燥剤等を入れて保管するのにも便利かもしれません。
本体・装着感について
本体・造形について

「D02」のカラーバリエーションは「Berry」「Aqua」の2種類。
今回はミントグリーンの放射模様が印象的な「Aqua」を提供いただきました。
ややマットな質感の金属部分と、放射状に伸びた凹凸のラインが印象的な中央部分が組み合わさっています。
個人的には写真映えも良くかなりオシャレだと思います。


端子部分はフラットな0.78mm 2pinタイプで汎用性◎です。
ノズル部分はやや角度が付いており、径がやや太め。
筐体自体はやや小さめですが、IEMのように筐体が耳の形にフィットするタイプではないので、ノズルの角度に合わせて装着位置を調整する必要があります。
(耳穴に対して斜め下から装着するイメージ)
装着感について
「D02」は円柱形の独特なデザインをしていますが、本体は軽く、装着感は悪くないです。
イヤピースがしっかり合っていることが前提ですが、変な圧迫感もなく、長時間のリスニングでも不快感を感じませんでした。
なお、個人的にはいつもよりやや大きめのサイズのイヤーピースで支えるイメージで装着すると良い感じでした。
LETSHUOERは膨大な外耳道データに基づき、D02形状を細かく最適化します。人間工学に基づいた独特な筐体形状を実現しました。耳への進入深度がちょうど良く、安定した装着感で痛くありません。イヤホン本体の軽量設計と耳掛け式の構造設計のおかけで、長時間使用しても快適さが持続し、快適性と装着性を両立しています。(公式販売ページより)
ドライバー
構成としては、ダイナミックドライバー一発の、いわゆる1DDの構成ですね。
「D02」はLETSHUOER自社開発の11mm二層磁気回路&ダブルチャンバー構造のダイナミックドライバーを搭載しています。0.03mm超薄型紙パルプ複合振動板を使用し、さらにパッケージ技術により超軽量設計を実現し、ユニットの過渡応答速度を大幅に向上します。ドライバーのドーム構造は音響学で最適化され、高分子ナノ材料のコーティング技術を駆使した上、音の解像度を大幅に向上させます。人声のディテールや楽器の定位感等をインイヤーモニター基準にまで高めました。同時に、このドライバーにはドイツから輸入した高弾性PUボイスコイルが搭載され、低域性能が向上し、非常に弾力性のある低域と透明感のある明るい高域の伸びをもたらします。各帯域のバランスの取れたリスニングをもたらし、各種類のサウンドをリアルで迫力のあるものにします。
(公式販売ページより)
とのこと。
つまるところ、「11mmの大型ダイナミックドライバー」が、解像度が高く、各帯域のバランスの取れた、リアルで迫力あるサウンドを生み出してくれるようです。
音の感想
視聴環境
・アラサー男の耳 (16000hz)、ドンシャリ(V字、W字)好き
・エージング 50時間
・Google Pixel 9 Pro → 本機(EQ無し)
・音量大きめ(やや音漏れが聞こえるくらい)
・ケーブル 標準(Type-C)
・イヤピ 標準(Vocal ear tips)
・主なリファレンス曲(flac音源)
〇藤井風『何なんw』
〇米津玄師『海の幽霊』
〇RIIZE『Boom Boom Bass』
〇凛として時雨『Telecastic fake show』
〇Vaundy『life hack』
〇女王蜂『01』
〇鹿乃『優しさの記憶』
〇星街すいせい『綺麗事』
〇milet『inside you』
〇宇多田ヒカル『First Love』
〇トゲナシトゲアリ『雑踏、僕らの街』
〇HIMEHINA『LADY CRAZY』
〇アイナ・ジ・エンド『Love Sick』
〇梶浦由記 『「Fate/stay night [Heaven's Feel]」コンサート』
全体的な印象について
※今回は主にType-CでスマートフォンやPCに直挿しした際の使い勝手や音質を評価します。
「D02」の第一印象は軽快で小気味よい音。
全体としてはV字寄りのチューニングで重心はやや高め。
音色はやや寒色寄りで、ドライ感やソリッド感という言葉が当てはまる印象。
エントリーモデルとしては十分な解像度と分離感もあり、キレの良さ、スピード感の良さと相まって聴いていて楽しい音です。
リケーブル等せずこのまま直挿しで使う場合、明るく聴き疲れない軽快な音を手軽に聴けるモデルとして需要がありそう。
各音域について
◎低音域
やや軽めでタイトな低音域。
分離感や輪郭はクッキリしていて聴きやすいです。
サブベースも控えめなので、ズシンと来るような深みや響きは感じません。
ただ大型DDのおかげか、スカスカで迫力に欠けるとも言い難いです。
ベースヘッド(低音好き)には物足りないでしょうが、あくまで必要十分な量感で、タイトに下支えする低音域という印象です。
◎中音域
ギターやシンセの音の明瞭でパリッとした感じが聴いていて楽しいです。
中高音域が特に印象的です。
ボーカルはややドライで淡白に感じるかもしれませんが、明るく軽快で余計な響きが少ないので、硬めのボーカルが好きな人にはお勧めです。
◎高音域
明るく力強い印象的な高音域ですが、刺さりや聴き疲れはしにくい調整。
言い換えると拡張性や抜け感にやや欠ける印象ですが、ソリッドかつクリアで聴いていてキレの良さを感じる音です。
上手く調整されている印象ですが、音量によっては歯茎音や刺さりが気になる可能性があります。
空間表現(ゲームでの利用等)について
サウンドステージはやや横方向に伸びつつ立体的。
ある程度奥行きもあり、空間を感じやすいと思います。
定位感も十分で、適度な距離感で音が鳴ってくれるので、ASMRやゲームでも使い勝手が良いと感じました。
音量バランス的には刺さるほどではなく、スカスカというわけでもないのですが、人によってはやや高音域が多く、低音域が不足していると感じるかもしれません。
なお、ゲームでの使用(Apex Legendsで確認)について、PCへのType-Cポート直挿しでも十分使えると感じました。
特に直挿しの場合だと音量がとれず、かつノイズを伴うことが多いですが、「D02」のType-CバージョンはDACチップを内蔵し、最大32Bit/384KHzまでに対応しているため、PC直挿しでも十分な音量と音質でゲームプレイが可能です。

おわりに(感想・まとめ)
「D02」は軽快で明るい音色が印象的な1DDイヤホンでした。
5,000円前後というエントリーモデルながら、流石LETSHUOERといえるような安定したクオリティの製品で、普段使いの中の「味変」の一本としてオススメです。
この価格帯の競争は年々熾烈さを増していますが、「D02」はエントリーモデルとして十分な音質とパッケージ内容、かつ特徴的なチューニングとデザインで消費者に価値ある選択肢を提示してくれています。
特にType-CタイプはそのままスマホやPCへの直挿しでも十分なクオリティで音楽やゲームを楽しむことができ、使い勝手にも優れているので、ライトユーザー向けの製品としても優位性があると感じました。
さて、今回のレビューは以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
販売・リンク等(AD含)
・公式X:
LETSHUOER JP (https://x.com/letshuoer_jp )
・販売サイト:
Amazon:https://amzn.to/4mLHZ6Y
LETSHUOER公式:https://letshuoer.net/ja/products/letshuoer-d02