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【TRN JAWS レビュー】片側8発(4BA+3DD+1PD)のトライブリッド!圧倒的な解像度とキレで聴かせる「サメ」イヤホン!!<PR>

要点

・4BA+3DD+1PDの片側8ドライバー構成が生み出す、圧倒的な解像度と明瞭感

ナチュラル~やや寒色寄りの音色で、キレと抜け感の良いサウンド

・タイトで質の良い低域と、伸びやかかつ煌びやかな高域が織りなす弱ドンシャリ傾向

・抜け感が良く、広々とした見通しの良い音場と優れた定位感

・「JAWS」のイメージにピッタリなクールなイヤホンデザイン

・高品質なケーブルやDAC、豊富なイヤーピースなど、満足度の高い付属品

・歯茎音や高域に刺激を感じることがあるため、エージングやイヤピによる調整推奨

 

 

まえがき

レビュー#37 

今回は TRN JAWS です。

 

「TRN JAWSはその名の通り、(言わずと知れた某映画の)サメをモチーフにしたイヤホンです。なお、「JAWS」自体は顎という意味の単語の複数形です。

JAWS」は4BA+3DD+1PDのハイブリッドで、片側8ドライバーというかなり挑戦的な構成です。

その多ドライバーを上手く活かしているおかげか、高解像度で明瞭感のある、レベルの高いイヤホンに仕上がっていると感じました。

 

なお、「JAWS」はTRNの通称:海洋シリーズに連なるイヤホンであり、構成の近い他の海洋シリーズの製品としては、3DD+1PDを搭載した「WhaleShark」「SHELL」があります。

 

✯海洋シリーズレビュー

aspirinrin.hateblo.jp

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なお、今回の製品はレビューのため TRN 直営店(Amazon) 様よりご提供いただきました。ありがとうございます。

この依頼に際し、製品提供以外の金品授受その他便宜の提供はございません。また、内容に関して指示等は一切なく、完全に私の知識と経験に基づき感じたままをレビューしています。

 

「TRN JAWSは現在 AmazonのTRN直営店 で販売中です。

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仕様

スペック 

ジャック(プラグ)タイプ

3.5mm or 4.4mm

周波数特性

20Hz - 20000Hz

トランスデューサータイプ

ダイナミック・平面駆動ハイブリッド型イヤホン

インピーダンス

27Ω

重量 (イヤホン + ケーブル)

7.8g + 10g

コネクタタイプ

2Pin

感度

114dB
ケーブル長

1.2m ± 3cm

 

ドライバー

JAWS」は、4BA+3DD+1PDの構成。

3基のダイナミックドライバー(DD)、4基のバランスド・アーマチュア(BA)、そして1基の平面駆動ドライバー(PD)からなる、トライブリッド(3種混合)・ドライバー構成を特徴としています。

 

革新的なトリプル・ダイナミックドライバー・システムで音の新境地を切り拓く

10.5mm、8mm、6mmという異なるサイズの3つのダイナミックドライバーを搭載したこの最先端のデザインは、比類のないオーディオ体験を提供します。各ドライバーは、全帯域にわたってシームレスな周波数特性を確保するために綿密に調整されており、音の隙間や歪みといった一般的な問題を排除しています。これらの複数のドライバーが調和して動作することで、より包括的で没入感のあるサウンドステージを提供します。ポップミュージックを楽しむ時も、クラシックの楽曲を楽しむ時も、このヘッドセットは最も本格的なリスニング体験を届けます。

・10.5mm ダイナミックドライバー: ベリリウムメッキ振動板を採用し、広帯域な周波数特性と、低密度ながら優れた剛性を実現しています。

・8mm ダイナミックドライバー: 軽量で耐久性が高く、優れた振動板特性を持つPET振動板を使用しています。

・6mm ダイナミックドライバー: チタンメッキ振動板を採用し、軽さ、高強度、卓越した剛性、耐腐食性を兼ね備えています。

平面駆動音響の傑作:驚くべき自然さでより多くのディテールを明らかに

わずか6mmのナノメートルレベルの平面駆動(プラナー)振動板を搭載したJAWSは、卓越した高周波性能を誇ります。その軽量構造と均一な質量分布により、この振動板はより高速な応答時間と低歪みを実現し、最も高い周波数帯域でも正確な再生を可能にします。独自の振動板モードと周波数応答特性により、オーディオ信号の繊細なニュアンスを正確に捉え、伝達することに特に長けています。その結果、力強い高域の伸びと、より自然で臨場感あふれるリスニング体験を提供します。

 

※仕様情報・画像等については公式販売ページより引用

 

 

付属品や外装

JAWSのパッケージはこんな感じ。

光が当たるとホログラムのようにキラキラ輝きます。

 

中国語、英語で書いてある文章は「私たちの青い惑星を大切にし、海の声に耳を傾け、その色を失わせないでください」という意味だそうです。

WhaleShark」のパッケージにも同じ言葉が刻まれていました。

 

内容物は①本体、②イヤーピース、③ケーブル、④ケーブル型DAC、⑤ケース、⑥説明書等

交換ノズルをはじめ、5種類のイヤーピース、交換プラグなど、充実のラインナップです。A20Kのパッケージで求められるものは大体揃っています。

 

② イヤーピースは4種類・各3サイズ。

フォームタイプからシリコンタイプまで、性格の異なるイヤーピースが揃っているので、かなり充実したチップセットだと思います。

・左側:低反発フォーム(ウレタン)。低音域を強調したい時に。

・中央左側:標準的な弾丸型(黒色)。やや硬め。

・中央右側:標準的な弾丸型(白色)。黒色より開口部がやや広い。

・右側:「T-Eartips」として別売りもされている、少しペタペタするイヤピ。

 

③ ケーブルは「IceEel」として別売りもされているケーブル。

ケーブルは「400芯無酸素銅 銀メッキ線」からなる白銀のケーブルで、装飾具にはロゴや製品名が刻まれており高級感があります。また、しなやかでタッチノイズも少ないので取り回しも良いと言えるでしょう。

 

端子はフラットタイプの0.78mm 2PIN。今までのTRNはQDCタイプが多かったのですが、「TRN SHELL」あたりからフラット2Pinが採用されています。リケーブルしやすくて良いですね。

 

プラグは 3.5mmシングルエンド or 4.4㎜バランスのオプション

今回は3.5mm版を提供いただきました。

 

正直、音質面・使い勝手の面で十分に品質の高いケーブルなので、下手にリケーブルするよりはこのまま使った方が良いかもしれません。

 

④ ケーブルDACはType-C to 3.5mm(4.4mmオプションなら4.4mmが付くのでしょうか…?)で、線は柔らかく取り回しが良いです。

 

この手のケーブルDACにありがちなノイズが少なく、解像度の点では性能の高いDACには劣るものの、手軽に使うには十分な音質を備えていると感じました。

(使われているチップはKT Microのもののようです。)

 

⑤ ケースはプラスチック製のハードケースで、本体、ケーブル、イヤピ位なら十分入るくらいのサイズ感です。ストラップ付で、持ち運びにも便利です。

 

⑥ 説明書等。

なお、100〜500時間のエージングが推奨されています。いつものTRNですね。

 

 

本体・装着感等について

本体・造形について

本体は金属製のフェイスプレートと樹脂製のハウジングの組み合わせです。

フェイスプレートはサメ肌なのか牙で割かれた痕なのか、いずれにせよ確かにサメを連想させるデザインで、黒い表層の隙間からはメッシュ状の金属フィルターが窺えます。

恐らく半開放的な構造になっていて、多少音漏れします。

 

ハウジングは透明になっており、内部のドライバーの様子をしっかりと観察することができます。

 

ピンの端子部分は凹みのないフラットタイプの0.78mm 2PINです。 

ノズルは返しが付いているので、大抵のイヤーピースは装着できると思います。

 

装着感について

本体は片側約3.9gと軽めの樹脂製イヤホンと大差ないくらい。

形状が良く耳へのおさまりが良いため、フィット感が高く、長時間着けていても不快感は少ないです。

8基のドライバーを積みつつ、このコンパクトさにまとめているのは凄いですね。

イヤーピースとしては先述した付属の「T-Eartips」がグリップ力が高くお勧めです。

 

 

音の感想

視聴環境

・アラサー男の耳 (16000hz)、ドンシャリ(V字、W字)好き

エージング  100時間

・SHANLING x TANCHJIM M3 Plus → 本機(EQ無、F1、Lowゲイン)

・音量大きめ(音漏れが聞こえるくらい)

・ケーブル  標準(3.5㎜)

・イヤピ  標準(T-Eartips)

・主なリファレンス曲(flac音源)

  〇藤井風『満ちていく』

  〇米津玄師『海の幽霊』

  〇RIIZE『Boom Boom Bass』

  〇Mrs. GREEN APPLEライラック

  〇凛として時雨『Telecastic fake show』

  〇RADWIMPS会心の一撃

  〇Vaundy『life hack

  〇女王蜂『01』

  〇鹿乃『優しさの記憶』

  〇星街すいせい『綺麗事』

  〇milet『inside you』

  〇宇多田ヒカル『First Love』

  〇トゲナシトゲアリ『雑踏、僕らの街』

  〇Kalafinaアレルヤ

  〇HIMEHINA『LADY CRAZY』

  〇アイナ・ジ・エンド『Love Sick』

  〇梶浦由記 『「Fate/stay night [Heaven's Feel]」コンサート』

 

 

全体的な印象について

音色としてはナチュラル~やや寒色寄り

同じ海洋シリーズで、3DD+1PDの「WhaleShark」や「SHELL」が重厚で近接的な迫力のある音だったのに比べると、カリカリとまでは言いませんが、比較的すっきりとした音色です。4基のBAが追加されているのはかなり大きいのでしょう。

多ドライバーながら全体の音の繋がりはスムーズで、帯域間でのつなぎ目で歪みを感じるようなことはありませんでした。

 

チューニングとしてはドンシャリでしょうか。

全体的な重心としてはやや高めで、高い解像度の中~高音域が印象的です。

WhaleShark」や「SHELL」と比べると低~中音域の量感がやや控えめで、より中高~高音域が際立つ調整になっています。

とはいえ低音が足りないという訳でもなく、どちらかと言えば「よりシャープにバランスが整えられている」、といった印象です。

 

全体を通して音のキレと抜け感が印象的で、解像感が高く見通しの良い音の粒たちがスピード感良く鳴り、スッと抜けていく感覚が心地良いです。

構造的な問題なのか、かなり開放的で広々とした空間を感じることができます。

 

個人的にはやや音量を上げた方がバランス良く聴こえる印象でしたが、上げ過ぎると高音域が刺さりやすくなるので、高音域に敏感な人は音量は下げ目が良いかもしれません。

ちなみに、個人的な所感としては箱出しだと高音域が刺さる感覚が強かったので、エージング(バーンイン)推奨です。本領発揮まで少し時間がかかるため、気長に付き合っていくタイプのイヤホンだと思います。

※周波数特性:公式販売ページより

 

 

各音域について

低音域

キレが良く適度な量感でシャープに整えられた低音域です。

ミッドベースはアタック感と弾力がありつつもキレ良く軽やかで、他音域への滲みもないので、「JAWS」の名前の割にはかなり素行の良い音色です。

サブベースは深みと優れた響きを持ちながらも、抜け感の良さから変に籠ることなく、自然に下支えをしてくれている印象です。

 

WhaleShark」や「SHELL」と比べると量感的に控えめな印象なので、物足りないと感じる可能性もありますが、個人的には突出し過ぎず、全体のバランスのなかで丁度いい塩梅の低音域だと感じました。

 

中音域

クリーンで抜け感の良い中音域です。

全体的に豊かで艶やかな音や、「WhaleShark」や「SHELL」のような迫力ある音というよりは、自然で解像感の高いクリアな音色です。

ドンシャリらしく中音域の凹みを感じる場面もありますが、基本的にはボーカルがやや前面に来るので、埋もれてしまう程ではないです。

 

男性ボーカルは自然で、適度な厚みと深みがあります。ただし抜け感の良いスッキリとした音色と引き換えに、チェストボイスの音の響きは今一つなところがあります。

女性ボーカルは力強く明るい音色で、心地の良い伸びを感じることができます。

一方、声を張る音では突き抜ける心地良さがありますが、一部音源によっては刺さりを感じる場面もありました。

 

楽器類もクリアでスピード感良く、一音一音が綺麗に鳴っている印象です。

ギターやシンセの音が美しく響くのはもちろん、スネアの音も力強く鳴ってはスッと抜けていくので、楽曲のリズムも心地良く感じることができます。

 

高音域

クリアで明るく伸びやかな解像感の高い高音域です。

ハイハットやベルの伸びが良く、また、例によって抜け感が良いので、スッと鳴ってはスッと抜けていく心地良さがあります。

音のディティールも優れており、PDとBAの組み合わせによって高い解像度を実現しているのを感じます。

 

また、音の量感と距離感も丁度良く、空間の広さをより感じさせる、優秀なアクセントとして存在感を発揮しています。

 

なお、曲によってはピークや歯茎音がやや刺激的に感じることがありますが、エージングやイヤーピースの選択によって改善する可能性があります。

 

 

空間表現(ゲームでの利用等)について

サウンドステージは左右にやや広く、上下は標準的な印象ですが非常に抜け感の良い、広々とした見通しの良さを感じます。

定位感とレイヤリングも良く、位置関係を掴みやすいです。

 

定位感が悪くないので、FPSゲームでも十分使えましたが、銃声など高音はやや刺さりやすいのでEQ等で調整してあげるのが良いと思います。

 

 

おわりに(感想・まとめ)

「TRN JAWS」は、片側8ドライバーという挑戦的なトライブリッド構成を破綻なくまとめ上げ、高解像度で明瞭感のある、レベルの高いイヤホンに仕上がっています。

 

これまでレビューしてきた海洋シリーズ「WhaleShark」や「SHELL」が持つ重厚な響きとは対照的に、解像感と鋭いキレやスピード感を重視したチューニングで、抜け感の良さと開放感も魅力的です。

(箱出し直後は少し暴れる印象もありますが、じっくり鳴らし込むことで真価を発揮するタイプだと感じます。)

個人的にはテクニカルでスッキリとしたサウンドを好む層に深く刺さりそうだなと感じました。

 

付属品の豪華さも含め、トータルでのコストパフォーマンスは非常に高い製品だと思いますので、気になった方には是非手に取っていただきたい一本です。

 

さて、今回のレビューは以上となります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

販売・リンク等

▷公式X:TRN 直営店(Amazon)

 

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