
要点
・高品質なイヤーピースを含む充実したパッケージでコスパ◎
・十分な迫力ある低音域とマイクロプラナーを採用しクリアで特徴的な高音域
・小さく軽いので長時間の使用に向いている。寝ホンにもかなり良い
・明瞭で分析的な音や、フラットなバランスを求める方には向かない
まえがき
レビュー編#11。
今回はRose Technics AURORA ultraです。
発売より安価ながらその付属品の豪華さや、音質の良さから好評を博している本製品。
DD+マイクロプラナーという構成も特徴的です。
Rose Technics さんの製品はお初になりますが、QuietSea(静海)やヘッドホンのDISTANT MOUNTAIN(遠山)など人気製品を送り出しているメーカーさんですね。
なお、今回の製品はレビューのため Rose Technics 様よりご提供いただきました。
この依頼に際し、製品提供以外の金品授受その他便宜の提供はございません。また、内容に関して指示等は一切なく、完全に私の知識と経験に基づき感じたままをレビューしています。
AURORA ultraは現在、AliexpressのHiFiGOストア及びAmazonのHiFiGOストアで発売中です。
付属品や外装



パッケージはこんな感じ。

内容物は①本体、②ケーブル、③イヤーピース、④USB Dongle DAC、⑤ケース、⑥説明書等。
一万円以下のパッケージであれば、これだけ入っていれば十分だろうという感じの充実したセットです。




②ケーブルは5NOCC。フラットな2Pinタイプで、プラグは3.5㎜です。
使い勝手も音質も付属ケーブルとしては十分なクオリティだと思います。
ただし、被膜が布製なので癖の付きやすさやタッチノイズがある点は注意です。




③イヤーピースは「Soundcocoon」として別売りもされている液体シリコンのイヤピ(紫)と、やや硬めで軸が短い普通のシリコンイヤピ(青)の2種類です。
好みはあるかと思いますが、特にSoundcocoonは付属品としてはかなりクオリティが高く、個人的にフィット感も申し分ありませんでした。ぺたぺた系で、圧迫感が少ないイヤピを求めている方におすすめです。



④付属のドングルDACはType-C to 3.5mmで、短めですが柔軟性があり取り回しは良いです。
チップは不明ですが、素直な出音で普段使いで通勤通学や睡眠時に使う分には十分な音質かと思います。注意して聴くとややざらつきを感じます。
無音時のホワイトノイズはほとんどありませんでした。ただ、ASMRなど聴いているときに少しノイズを感じることがありました。


⑤ケースはフェイクレザーを貼ってあるハードケースで、開閉はマグネット式です。
楽々開閉でき、かつ不意に開いてしまうことはなさそうなくらいの適度な磁力で、大きさもイヤホンとケーブルの他付属品も入れられるサイズ感のため、かなり使い勝手が良いです。
本体デザイン・造形


とにかく小さくて軽い!
寝ホンに最適なサイズ感です。
FPは指紋や汚れが目立ちにくいマット加工の金属製で、ノズル側は半透明の樹脂製です。
ビルドクオリティとしては価格なりかなと思いますが、シンプルなデザインと小ささも相まって、それほど安っぽさは感じません。どちらかというと可愛い印象。




ノズル部分はやや軸が短いと感じる方もいるかもしれません。
また、ノズルの先がやや太めかつ楕円形なので好みが分かれそうですね。ただし付属のイヤピは問題なくセットできるのであまり影響はないと思います。
コネクタ部分はフラット2pinで、主流の端子なので拡張性も◎です。
装着感
小さく軽いので、イヤピが合えば長時間の使用でも不快感は感じにくいと思います。
ただ、やや軸が短めなので、その点装着感が合わない方はイヤピの工夫がいるかもしれません。
個人的には着けているのを忘れるくらいフィットして快適でした。
音の感想
視聴環境
・アラサー男の耳 (16000hz)、ドンシャリ(V字、W字)好き
・エージング 50時間
・Fiio JM21 → 付属DongleDAC → 本機(EQ、フィルター無し、Lowゲイン)
・音量大きめ(やや音漏れが聞こえるくらい)
・ケーブル 標準(3.5㎜)
・イヤピ 標準(Soundcocoon)
・リファレンス曲(flac音源)
〇藤井風『何なんw』
〇米津玄師『BOW AND ARROW』
〇RIIZE『Boom Boom Bass』
〇凛として時雨『Telecastic fake show』
〇Vaundy『life hack』
〇DUSTCELL『足りない』
〇milet『inside you』
〇宇多田ヒカル『First Love』
〇トゲナシトゲアリ『雑踏、僕らの街』
〇HIMEHINA『LADY CRAZY』
〇アイナ・ジ・エンド『Love Sick』
〇梶浦由記 『「Fate/stay night [Heaven's Feel]」コンサート』
ドライバ・全体的な印象について
ドライバは1DD+1プラナードライバー(平面駆動)。
第3世代のナノマテリアルと高度なコンポーネントを備えたスーパーダブルセンサリートポロジーダイアフラムを備え、拡張された応答範囲、深いダイナミクス、並外れた明瞭性を実現します(公式販売ページより)
デュアルマグネット ウルトラリニア プラナードライバーは、歪みを最小限に抑え、高周波の詳細を正確に再現し、クリアで鮮明な高音と素早い過渡応答を実現します(公式販売ページより)

最初の印象はやや暖かみのある低~中音域と、ややソリッドながら煌めきのある高音域のドンシャリでした。
ボーカルはやや前にあり、近さを感じます。
重心はどちらかというと低音側にあり、しっかり出つつもゴリゴリというほどではないです。ただ高音域もかなり特徴的で、マイクロプラナーの存在感が強いのかなと思います。
それぞれに低中高とそれぞれに特徴があり、思ったより個性的な印象でした。
トータルではリスニング向けの聴きやすいバランスのドンシャリかと思います。

各音域について
◎低音域
ミッドベースもサブベースも十分出ている印象です。
ただ支配的というまで盛っているわけではなく、他の帯域への影響は最小限です。
十分なパンチ力と厚みで、響きはやや膨らみを感じます。
個人的な印象では量も質もぼちぼちといったところ。
必要なところに少しだけ+αで提供してくれる印象です。
楽曲の下支えをしてくれる適度なレスポンスと存在感で、よほど低音域に傾倒していなければ十分満足できると思います。
◎中音域
ややウォームなボーカルで、音色は柔らかく聴き易いですが、響きは硬めで余韻は少ないです。距離的にはやや近めの印象。
女性ボーカルは張りがありますが、男性ボーカルではやや力強さに欠けると感じるかもしれません。
楽器なども適度な距離間で分離していて、特にギターなどは聴きやすいですね。
中高音域がよりクリアに聴こえる印象です。
ピークに配慮している感じはしますが、音量を上げ過ぎると高音域との兼ね合いで歯茎音が気になるかもしれません。
◎高音域
マイクロプラナーの影響か、特徴的な響きです。
量感としては十分で、解像度も良く音が拾いやすいです。
響き過ぎずスッと消えますが、抜け感のある空間を感じる鳴り方。
金属的な乾いた音色ですが、鋭さはそれほどなくやや軽めで、存在感がありつつも刺さりにくいです。
ただ、高音に敏感な方だと、少し過剰に感じる可能性があります。
空間表現について
サウンドステージはあまり広い感じはせず、横方向に伸びつつやや平面的な印象。
定位感は上下がやや弱い印象ですが、悪くないです。
ASMRやFPSゲーム(APEX LEGENDSで確認)でも十分使えると感じました。

おわりに(感想)
低中高と特徴がありつつも、リスニング向けの聴きやすいバランスのドンシャリイヤホンでした。
特にマイクロプラナーによる中~高音域の感じは他の同価格帯のイヤホンではなかなか無いと思うので、興味深かったです。
ポテンシャルも十分ありリケーブルでの伸びしろも感じました。
パッケージも充実していて、総合してかなりコストパフォーマンスが良いのではないでしょうか。
セール時には5千円近辺で買えますので、是非試してみてください。
さて、今回のレビューは以上となります。
ではまた、次の記事でお会いしましょう。
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