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【CCZ - DC03 (SONATA) レビュー】エントリー帯の雄、CCZが送る安定感抜群の新作1DD!<PR>

要点

・リスニング向けの自然で安定感がありバランスの良い弱ドンシャリ

・低音、高音ともにしっかり支えがありつつ、ボーカルも聴きやすい

・解像度と分離感も十分で、様々なジャンルに対応できる

・装着感がとても良く、長時間の使用でも不快感がない

・やや腰高な印象で、少し好みが分かれるかも

 

まえがき

レビュー編#10です。

今回はCCZ DC03、またの名をSONATAです。

 

レビュー#3のBC01 Pro、#4のBC04 Proに引き続き、CCZ製品の新製品になります。

CCZは立て続けに新製品を出していて凄いですね。

しかも安定感のある製品ばかりなので、今回も楽しみです。

 

なお、今回の製品はレビューのため KINBOOFI 様よりご提供いただきました。

この依頼に際し、製品提供以外の金品授受その他便宜の提供はございません。また、内容に関して指示等は一切なく、完全に私の知識と経験に基づき感じたままをレビューしています。

 

SONATAは現在、Amazonのkinboofiストアで発売中です。

また、4月17日まで20%の割引クーポンが発行されています。

 

 

付属品や外装

 

パッケージはこんな感じ。

シンプルで小さく、いつものCCZ。KZやTRNとも同じサイズ感です。

「Production Date: 2024.9」となっているので、もしかするとBC01 ProやBC04 Proと同じラインで作られているのかなと思ったり。

 

 

内容物は①本体、②ケーブル、③イヤーピース、④説明書です。

かなりシンプルで必要最低限の構成。

BC01 ProやBC04 Proと同じ付属品のようですね。

 

 

 

②ケーブルは4N無酸素銅。カバー付きのTFZ-2Pinで、プラグは3.5㎜です。

耳掛け部分がかなり角度が付いているのが特徴的で、よく耳にフィットします。

ただし、細くてかなり絡まりやすい点は注意です。

 

 

③イヤーピースは1種類3サイズで、先端がややせり出した形状の弾丸型です。

個人的にはかなりフィット感が良く、安価なイヤホンの付属イヤーピースとしては比較的使いやすい方だと思います。

 

 

本体デザイン・造形

 

CCZ DC03有線イヤホンのデザインは、夜空にきらめく星々からインスピレーションを得ています。

フェイスプレートは高密度亜鉛合金を採用し、二重の精密加工技術で革新的なデザインを実現。

(公式販売ページより)

FPは指紋や汚れが目立ちにくいマット加工の金属製で、星々からインスピレーションを得たという二本のラインが印象的です。

 

 

金属のノズル部分の径と軸の長さはいたって標準的

返しもあるので大抵のイヤーピースが装着できると思います。

コネクタ部分はややせり出した2pinで、主流の端子なので拡張性も◎です。

 

(左)BC01 Pro (中)DC03 (右)BC04 Pro

ドライバは違いますが基本的な構造やパーツはBC01 ProやBC04 Proと同じですね。

ベントの位置なんかもほとんど同じです。

 

 

装着感

 

これはCCZのイヤホンの特徴ですが、TPE素材のフィンが耳介にフィットし、かなり装着感が良いです。

筐体も軽く、長時間の装着でも負担を感じません。

付属のケーブルも耳掛け部分の角度が耳にフィットしやすく、邪魔になりません。



音の感想

視聴環境

・アラサー男の耳 (16000hz)

エージング  50時間

・Fiio JM21 → 本機(EQ無し)

・ケーブル  標準(3.5㎜)

・イヤピ  標準

・リファレンス曲(flac音源)

  〇藤井風『何なんw』

  〇米津玄師『BOW AND ARROW』

  〇RIIZE『Boom Boom Bass』

  〇Mrs. GREEN APPLEライラック

  〇凛として時雨『Telecastic fake show』

  〇Vaundy『life hack

  〇DUSTCELL『足りない』

  〇milet『inside you』

  〇宇多田ヒカル『First Love』

  〇トゲナシトゲアリ『雑踏、僕らの街』

  〇Kalafinaアレルヤ

  〇HIMEHINA『LADY CRAZY』

  〇アイナ・ジ・エンド『Love Sick』

  〇梶浦由記 『「Fate/stay night [Heaven's Feel]」コンサート』



ドライバ・全体的な印象について

前代DC02と違い、PETムービングコイルとダブルネオジム強磁石と組み合わせ、ムービングコイルのドーム材としてより剛性の高いPET複合材を採用し、プロフェッショナル・チューニングにより、非常に低い歪みでフルボーカルやクリアな楽器音楽を復元します。(公式販売ページより)

ドライバは1DDで、まとまりのある出音。

 

最初の印象はやや腰高な弱ドンシャリ

定位が少し上方に位置しているような感覚があります。

 

ボーカルはやや前にあり、埋もれずW字のような印象。

クリアな音質ですが、カリカリ過ぎずウォーム過ぎずで、全体としてはどちらにも振れすぎないナチュラルな印象。

 

全体的に大人しく自然な音で、低音はしっかり出つつもゴリゴリというほどではなく、高音域の刺さりも感じない比較的安全なチューニングです。

リスニング向けの聴きやすいバランスかと思います。

 

 

各音域について

◎低音域

ミッドベースもサブベースも十分出ている印象ですが、支配的というまで盛っているわけではありません。

同社のBC01 Proのほうがガッツリ低音という感じでした。ベースヘッド(低音好き)には物足りないかもしれませんが、個人的には丁度いい塩梅の量感かなと思います。

 

しっかりとした厚みがありますが、ややタイトに膨らみは抑えられており、他の帯域に影響しすぎるような響き方ではありません。

適度な深みと応答速度で、楽曲の下支えをしてくれます。

 

 

◎中音域

中音域はボーカルが印象的で、やや暖かみのあるボーカルが自然に表現されます。

ベースがマスクして他の楽器が聞き取りにくくなることも少なく、ピアノやギター、ストリングスも綺麗に鳴っていて心地良いです。

また、個人的にはボーカル無の楽曲も心地良く聴けました。楽曲の中心部分の解像度・分離感がしっかりしているからこそ、どんな曲も自然に表現できているのかなと思います。

 

中高音域の刺さりも少ないですが、やや中高音域に張りがあるので(長所でもありますが)、音量を上げ過ぎると歯茎音や「i」の音が気になるかもしれません。

 

 

◎高音域

第一印象は全体のバランスの中で必要十分な脇役。

今まで聴いてきたCCZのイヤホンは全体的に、高音域に対して安全なチューニングを取っている印象でした。今回も例にもれず刺さりのない聴きやすい高音域になっていると思います。

 

明瞭ながら金属的な鋭さはあまりなく、反響や響きも控えめです。

しっかりと存在感を持ちつつも、やや遠く見通しの良い高音だと思います。

 

 

空間表現について

サウンドステージはぼちぼちで、両耳の外にやや拡張されている感じです。

やや腰高な印象で、両耳を結ぶ点より少し上を中心として音が広がっていく印象です。完全に好みの問題ですが、気になる方はいるかもしれません。

ただ、適度な距離感・分離感で、団子感やスカスカな印象はなく自然です。

 

定位感は腰高なこともあって全体的にやや上方に位置しています。

なのでFPSゲーム(APEX LEGENDSで確認)のような索敵や位置情報が重要なゲームだと、少し混乱するかもしれません。ごちゃごちゃした状況での音の分離感や音を拾う距離感などは結構良かっただけに、少し勿体ないなと感じました。

 

FPSのようなゲームでなければ、高音が耳障りにならず低音も出ているので迫力あるゲーム体験ができるかと思います。

 

 

 

おわりに(感想)

ドンシャリ傾向ながらとにかくバランスの良い聴き心地の良いイヤホンでした。

いつものCCZの安全に刺さらない高音域、浮かび上がったボーカル、存在感のある低音域を上手くブレンドしている感じです。

いつもの如くとび抜けた個性はないけれど、信頼と安定のCCZ。

バランスの取れたドンシャリをエントリー帯で求めるならおすすめの一本です。

 

さて、今回のレビューは以上となります。

ではまた、次の記事でお会いしましょう。

 

 

販売・リンク等(AD含)

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