オーディオ処方箋記録

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【JIALAI - Carat】ドンシャリ好きにおすすめ!小柄ながら楽しいサウンドの1DD金属筐体イヤホン!

 



まえがき(所感)

こんにちは。初心者の感想文#7です。

今回はいつもの如く見た目が好みに刺さったイヤホンで(しかも金属筐体1DD!)、NICEHCK公式サイトでケーブル付きで$60のセールを行っていたため購入しました。

あと生産終了という情報を見て慌てたというのもあります。実際は生産終了になったのは初代の鏡面仕上げのシルバーだけのようです。

 

その後Aliのセールでめちゃくちゃ安くなっているのを見て少し悲しくなりましたが、すぐにそのほかの安くなっている製品でテンション爆上げだったので僕は元気です。

 

実際に聴いた所感としては、全体的にスッキリとしつつ楽しい音色で、やや粗削りながら明るく元気な高音域と、弾力感のある低音域が支える中、主に女性ボーカルを気持ちよく聴けるドンシャリ好きにオススメなイヤホンです。

 

ということで、今回は一週間ほど聴き込んだ感想を綴っていこうと思います。

 

内容物とか

 

まずは銀ギラに輝くパッケージ。これは初代CARATのシルバーに合わせたカラーリングかと思いますが、名前のイメージに沿った煌びやかなデザインです。

 

このイヤホンの特徴が書いてありますね

この価格帯ならあると嬉しいイヤホンケース。レザー風のケースです。付属のケーブルとイヤホンなら難なく入りますが、太めのリケーブルなどは厳しそうです。

 

品質はさておき値段に対して十分といえるラインナップ

付属ケーブルは細いですがやや硬めで、取り回しがいいとは言いにくいです。スライダーはちゃんと機能します。正味5Kぐらいまでのイヤホンに良く付いているケーブルくらいの品質だと思います。(NICEHCKの姉妹ブランドなんだからもう少しいいケーブルをつけてくれても良かったのに、と思わなくもないです)

 

イヤーピースは3種類3サイズの計9ペア。付属のイヤーピースの選択肢が多いのはとてもありがたいです。合うサイズを見つけやすいと思います。

 

 

イヤホン本体

シンプルで洗練されたデザインだが個人的にロゴが目立つのはマイナス

イヤホン本体はかなり小ぶりですが、シンプルなマットグレーの金属筐体が洗練された印象を与えてくれる満足な仕上がりです。

初代のシルバーの鏡面仕上げもカッコいいですが、指紋や傷が目立たないという点でマット仕上げはかなり有利です。

ただ、下部のロゴはもうちょっと目立たなく出来たらよかったかなと個人的には思いました。

 

かなり小ぶりな筐体のためノズルが大きく見える

ノズル部分の口径は標準的でたいていのイヤーピースが使えると思います。

装着感も悪くなく、イヤーピースが合っていれば不意に外れるようなこともないでしょう。金属筐体ですが、その小ささのおかげかそれほど重さは感じないので長時間のリスニングでも気にならないと思います。

 

音の感想

視聴環境

DAP  HiBy  R6 Pro II

・ケーブル  標準ケーブル

・イヤピ  標準(青)

Caratイヤホンは旗艦級レベルの10mm DLCチタンコート振動板ダイナミック型ドライバーを採用し、高磁束マグネット、磁気回路構造を組み合わせて、全域がバランス良く整えてあらゆるスタイルの楽曲対応できます;IE 2019のカーブに基づいてチューニングされ科学性と聴きやすさを見事に両立させています (※公式Amazonページより引用)

 

 

全体的な第一印象

第一印象は「あ、ドンシャリだ!」です。

明るく元気な高音域アタック感と輪郭を感じる低音域が印象的で、すっきりと聴きやすい音色だなと感じました。

クリアで元気な音色で、全体を通して言えることですが、鮮明でカラッとした音が特徴的です。こういうのを風通しの良いとか見通しの良いというのでしょうか。サウンドステージも多少平面的ですがこの小さな筐体で鳴らしていると考えると十分な広さを有している気がします。

とにかく、聴いていて楽しい音だなというのが最初の印象でした。

 

 

各音域について

・低音域

アタック感があり、輪郭を鮮明に感じ取ることができました。

ゴリゴリというほどではないですが、ロックやEDMを聴くときに十分な量感とアタック感を感じることができます。

ただ人によっては重みやパンチ力に欠けると感じるかもしれません。

また、繊細で響きの効いた音というよりは跳ねるような弾力感のある音です。

 

・中音域

ボーカルについては、曲によってボーカルが浮き出ているような印象で、中高音域で伸びやかさが際立っており、ポップスやロック、特に女性ボーカルの曲を聴くのに適していると思います。

時折やや奥まっている感じがして物足りなさを覚えることがありましたが、全体的には概ね満足できるバランスです。

また、楽器も十分な分離感を有していますが、どちらかというとまとまりを感じる音で、繊細に鳴らしきって粒立ちを感じるほどではありません。しかし、アコースティックギターがリードする曲では生き生きとした表現を感じることができ最高でした。

 

・高音域

元気で明瞭なメリハリのある音です。中音域~高音域にかけてのこの煌びやかさがこのイヤホンの印象を決める大きな要因な気がしています。

キレが良くクリアで抜け感のある気持ちの良い音で、特にスピード感のある楽曲に明るい印象を齎してくれます。ポップスやロックで良く映えます。

ただ一方で、時折やや刺さりやシャリシャリ感を感じるような荒々しさがあり、また響き方に多少の過剰さを感じることがありました。ここは気になる人がいるかもしれません。

 

 

リケーブル

・JIALAI Azul

NICEHCK公式サイトのセールで+$1でセットになっていたケーブルです。

バランス化のおかげか一聴して情報量のアップを感じます。メーカー側が想定しているセットアップなだけあり、Caratの特色を損なわず低音域の量感がアップし、高音域の刺さりが改善された感じがします。

青のイヤーピースにもよく似合う

 

・NICEHCK DeepFog

全体の情報量がアップし、低音域の強化と高音域が少し引っ込んでマイルドになる感じがします。こちらもCaratの特色を大きく損なうことなくグレードアップしてくれます。また、より空間の広がりを感じることができます。

今回の見た目優勝枠です。

ビジュアル的にもパーフェクトマッチ

 

音の感想(まとめ)

明るく元気な高音域とアタック感と輪郭を感じる低音域が印象的な、すっきりと聴きやすい音色で、かつチタンコートDLC振動板のおかげか、スピード感とキレの良さも心地良いイヤホンでした。

ポップスやロック、EDMを聴くときにはかなり有力な選択肢になるのではないでしょうか。

 

自分はリファレンス曲の中で、ロック調の曲では凛として時雨の曲をよく聴くのですが、このイヤホンととても相性が良く、鋭いシンバルと踊るようなベースライン、突き抜ける伸びやかなハイトーンボイス……と小躍りしたくなるくらいに気持ちよく聴くことができました

あとはYOASOBIが好相性でとても脳汁が出ました。

 

もちろん粗を感じる部分もありますが、リケーブルするとかなり改善して聴きやすくなります。

とにかく、終始聴いていて楽しい音のイヤホンでした。

 

 

おわりに(オススメ度)

★個人的なオススメ度(※) : 8/10

各音域の満足度

・高音域 : 8/10

・中音域 : 7/10

・低音域 : 8/10

装着感に対する満足度 : 9/10

デザインや造りに対する満足度 : 9/10

付属品や外装に対する満足度 : 7/10

※自分の購入したセール価格9Kの場合の満足度です

※一応保険を掛けておきますが、これは商品に対する点数付けではなく(結果としてそう見えるかもしれませんが)、価格・予算に対する満足度になります。このイヤホンの価格帯で悩んでいる人がいたらどれくらいオススメできるかなという自分の中での指標です。

 

全体的にスッキリとしつつ楽しい音色で、やや粗削りながら明るく元気な高音域と、弾力感のある低音域が支える中、女性ボーカルを中心に気持ちよく聴ける一品です。

装着感も悪くなく、デザインもシンプルで洗練されたフォルムとカラーに、指紋や傷が目立たないマット仕上げで大満足です。

付属品はケーブルをもう少し良くできるんじゃないかなあと思いましたが、ケース付きであることやイヤーピースの選択肢も多く概ね満足です。

 

総合してかなり楽しく満足感のあるイヤホンでした。

A10Kだとかなり熾烈な製品競争が繰り広げられており、以前感想文を書いたQueや安定して評価の高いHexaなど、この価格帯で頭角を現すにはもう少し完成度やインパクトが必要な気はします。

ただ、今Aliのセールだと最安値6K台らしいので、好みもありますがA5Kと考えると、かなりコスパの高いイヤホンなので、ドンシャリ好きにはかなりお勧めできます。

その場合にはリケーブル込みで9~10点でも良いくらいの満足度がある楽しいイヤホンだと思いますので、興味のある方は是非一聴してみて欲しいと思います。

 

さて今回の感想文は以上です。

最近は金属筐体1DDというだけで食指が動くようになってしまいました。多ドラやフルBAにも興味はあるんですけどね。似た傾向のイヤホンが増えそうだし、ちゃんと視野は広げないとなあと自らを戒めているところです。

 

次は金属筐体1DDじゃないイヤホンの感想文になるのか?お楽しみに。

ではまた。